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2005年6月24日 (金)

【森先生の一言 no7】「スポーツの意義とは」

  スポーツは日本に体育という形で入ってきました。そのため、日本ではスポーツ=体育とみんなも考え、根性だとか辛いだとか汚いだとか、もしくは若い人のためだけにあるとか体のためのイメージで考えられています。つまり体育会系というイメージです。そのようなイメージでは子供を初めいろいろな人がスポーツを心から楽しむことができるでしょうか。

 体育とはPhysical Educationの訳です。本来Physical Educationとはただ単に体を鍛えることではなく、身体を使って行う活動で、人間としてeducation(成長)するためのすべての文化的な活動だと考えています。逆に、人間としての成長が伴っていなければPhysical Education=スポーツにならないのです。つまり、やるスポーツはもちろん見たり聞いたりするスポーツもあるはずです。そう考えれば、スポーツの素晴らしさを享受できるのは、すべての年代、老若男女であっていいはずです。

 スポーツはわれわれすべての人に何かしらの健康を与えてくれます。心の健康、身体の健康、すなわち、QOL(Quality Of Life)を向上させてくれるのである。ただし、その人にあったようにスポーツがコーディネートされたらの話ですが・・・。

 また、スポーツはコミュニケーションを高める一つの方法だとも考えます。直接人間の五感をフルに使ってコミュニケーションをかわさなくてはならいのです。アイコンタクトであったり、大声の返事であったり、ボディコンタクトであったりします。また、スポーツは私たちすべての人たちにコミュニケーションのチャンスを与えれくれるものと考えます。松井やイチローの活躍で多くの人たちにコミュニケーションが生まれていると思います。スポーツこそバリアフリーということです。すべての壁を超えることのできる唯一のコミュニケーション手段なのです。

 次にスポーツの芸術性です。スポーツはかっこいいものであり、美しいものでもあります。しかし、外見の美ではありません。そこになぜか感動があります。昨年のオリンピックでもそうでした。私たちは様々な競技に釘付けにさせられました。見ているとなぜか涙がでそうになります。それを表現する人(スポ-ツ選手や芸術家)の人生や人間性が伝わってくる感じがします。どんな練習をしてきたんだろうか?どんな思いをしてきたんだろうか?考えだけでも、心が熱くなります。スポーツを通して人間は自己表現を学んでいくのでしょう。

 最後にスポーツの教育性です。スポーツは人間を大きく変化させる力を持っています。アメリカの応用スポーツ心理学ではスポーツで学ぶ人間力をライフスキルと読んでいます。スポーツこそライフスキルという人間力をすべての人に育つチャンスを与えてくれるという考え方です。このライフスキルは強化の面でも大事にされています。ライフスキルがしっかり育たなければ勝てないという考え方です。日本のスポーツにはまだまだこのような価値の認識がないのが残念でなりません。ぜひこのような価値をより多くのみなさんに享受していただきたいと思っています。
 

6月 24, 2005 先生の一言 |

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